裏話 第14話 「笑いと健康」~~「日本笑い学会」についてなど

裏面の健康うら話 第14話 
「笑いと健康」~~「日本笑い学会」についてなど
(2011年12月作成)
 当院では、「笑顔と感謝は幸福と健康のもと」「笑う門には福来たる」などを基本理念としております。「笑い」が良いということを表現する言葉は、他にも「笑う顔に矢立たず」、「笑って損するは箔屋ばかりなり」など、色々と知られております。
 特に、笑うことは健康に良いと、考えられております。また、逆に「病は気から」という言葉もある通り、心と身体は密接な関係があります。心が原因で起きる身体の病気を「心身症」と呼びます。ストレスが原因で、胃潰瘍、円形脱毛、不整脈、湿疹などが引き起こされます。
 首が痛いという患者さんに、冗談で「借金はありませんか?」と尋ねたら、その方は本当に大きな借金を抱えていたため笑えなかったという失敗談あります。その話を、税理士をしている先輩に話したところ、真顔で「松山、それホントだよ、うちのお客さんでも、負債の多い人ほど、首が痛いって言うんだよ」とのことでした。つまり「借金で首が回らない」という表現は本当だというのです。「風が吹けば桶屋がもうかる」よりもよっぽど正しいというわけです。
 脱線しましたので、話を元に戻します。つまり、笑いは心身に良く、笑いの少ない状態(またはストレスの多い状態)は病気の原因だと考えられております。たくさん笑っていると病気になりづらく、病気の時にも笑うと回復が早いと、私は思っています。
 しかし、辛かったり、痛かったりすると笑うことができない、という反論もあるでしょう。実際に、そのように言われたこともあります。それに対しては、次の事例をご紹介いたします。日本医科大学リウマチ科の吉野教授による、「笑いによってリウマチ患者さんの痛みが軽減され、鎮痛薬の使用量が減った」という研究があるのです。
 また、ある心理学の研究では「楽しいから笑うということ以外に、笑うとさらに楽しくなる」という結果が出ています。丁度「怒ると余計腹が立つ」の正反対です。他に、大声で笑わなくても、鏡の前で笑顔を作って、自分の笑顔をみるとリフレッシュ効果があるという報告もあります。
 つまり、心がけ次第で、私たちはストレスを軽減できたり、リフレッシュできたり、病気を減らしたりできると思います。このように笑いについての様々な研究がなされております。私が所属している「日本笑い学会」でも、笑いに関するあらゆる事柄が、研究の対象になっています。
 今後、日本笑い学会で発表された研究の内容などを、順次この「裏話」でご紹介してまいります。(なお、途中で別の話題を割り込みで取り上げることもありますので、連載ではありません。)
▽▼▽ 過去の「裏面のうら話」をご希望の方はスタッフまでお声をおかけ下さい。 ▽▼▽
※院内で配布した原稿をそのまま掲載しております。バックナンバーのネット上公開版です。 
●蛇足:
・世論は、愚行・弱点・偏見・悪感情・
 正義感・頑固・新聞の宣伝から成り立っている。
~~ピール
※ こちらが初めての方は ↓↓↓
http://www.doctors-guide.com/blog/kobushi/2010/09/23/
★★★ こぶし脳神経クリニック ★★★
http://www.kobushi-clinic.com/
松山 眞千
■こちらへのコメント書き込み受付は終了いたしました。