「おじんギャグ」という言葉

実は私、「おじんギャグ」という言葉が嫌いなんです。
誤解しないでください。笑いとかユーモアは大好きです。
この言葉が嫌いなんです。
なんで「おじんギャグ」という言葉が嫌いかをここで述べたいと思います。
(1)言葉の間違い
まず、意味というか言葉の間違いがあるからです。
「おじんギャグ」イコール「つまらない駄洒落」という意味で使われていると思います。
だとしたら、これは間違いです。
ジョーク(冗談)は、言葉のみです。駄洒落もことばのみですから、ジョークに含まれます。
でも、ギャグというのは、体の動きを伴うもの、あるいは言葉の抑揚や声色の奇矯さを伴うものです。古典的には「ガチョーン」とかタケシの「コマネチ」などです。比較的最近の(でもチョット古いかな?)では小島よしおの「そんなの関係ねぇ」などです。
すると、理屈っぽいのですが、「つまらない駄洒落」を「おじんギャグ」と表現するのは、あまり正しくないと思うのです。
(2)使われている文脈がいやだ
ジョークの多くを占めるのは同音異義語による洒落(シャレ)です。英語ではpunといいます。落語のオチ(あるいはサゲ)の多くをシャレが占めます。ジョークの基本と言っても良いでしょう。
まっ、つまらない駄洒落を連発したならば、冷ややかな視線を浴びせてもいいのです。でも、「あっ、おじんギャグね」という発言には、最初から、なんでもかんでも駄洒落はダメだ、つまらないと、否定的に考えている雰囲気が醸し出されているのです。
この2つの理由で「おじんギャグ」という言葉が好きでないのです。
そうはいっても、面白い面白くないは個人差があります。感性の差、年齢の差、立場の差、色々と関係します。また、くだらない上司が駄洒落を言って、笑いを強要すると、パワハラなどと言われる場合も昨今はあるとか…。
そのようなわけで、クリニック内では、しょうもない駄洒落は言わないように努力しております。駄洒落などは所詮同音異義語ですから、喋ったり話を聞いているとポンポン思いつくのです。昔から私の頭の中はそういう思考回路でした。でも、頭の中で思いついても5個から10個に1つしか口に出しません。
それで、その5個から10個に1つが面白いかというとそうとは限りません。ついポロリと出てしまうのです。その場で我慢できないときについ口をついて駄洒落が出てしまうのです。うちのクリニックのスタッフは院長の駄洒落につきあわされていると思うと、申し訳ない気持ちになります。
これ以上書くとキリがないので、今回はこの辺でおしまいに致します。
以上、真剣に語るべき内容ではないのは重々承知の上、子供のようにムキになって書いてみました。
●蛇足:
・「どんな哲学で生きてきたか?」という質問に答えて
 1.自分の可能性に限界を引かない
 2.行動に移す
 3.めげない
 4.優先順位をつける
 5.集中力を養う
~~米沢富美子(理論物理学者:慶應義塾大学名誉教授)
 同氏の手記(新聞記事)より
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松山 眞千
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