「河状係数」

 記録的な猛暑もひと段落で、本日は日本全国的に雨模様ですね。
 さて、表記の言葉「河状係数」ですけど、聞きなれない言葉ですよね。ふつう河川を説明するのに使われるのは,「長さ」や「流域面積」,または「勾配(水源から下降までの高低差/長さ)」などです。しかし,先日この「河状係数」という言葉を知りました。
 日本では毎年のように河川の急な増水で被害にあったり、命を落とされてしまう方がいます。日本の河川が持つ宿命的な危うい構造が潜んでいるというのです。それを示すのが河状係数だそうです。利根川=850、筑後川=304、最上川=304、セーヌ川=34、ナイル川=30、ライン川=15、テムズ川=8。日本では名だたる大河でも、外国の川に比べると、数十倍から100倍も数字が大きいのです。
 河状係数とは、川の最大流量を最小流量で割った値のこと。すなわち、年間でその川の流量がどれだけ変動するかを示す数字です。利根川は、いちばん少ないときに比べ、850倍もの水が流れるというわけです。これは急峻(きゅうしゅん)な地をかけ下る日本の川の宿命で、中小の河川では数字はもっとはね上がるかもしれませんね。
 自然の力を甘くみてはいけませんね。
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松山 眞千