ラーメン二郎立川店へ先日行った時のお話です。
ちょっといいことがありました。
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一番奥の席に陣取り新聞を読んでいると
お隣の旦那さんは文庫本を読んでいました。
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で、しおりにしている紙に
文字の一部が書かれているようでした。
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いつも混んでいる二郎はまあ流れ作業です。
ご主人が盛り付けに入るときに、
鍋のところから離れることなく、
お客さんに「ニンニク入れますかぁ？」と訊き、
みんな「ニンニク増し」とか「無しで野菜チョイ増し」
などと答えます。
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今回は違いました。
ご主人が私たちの席の方に歩いてきて
お隣の旦那さんにニコリとほほ笑んで、
片手を差し出して「今日は？」と尋ねます。
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文庫本を読んでいたお客さんは
シオリを広げてご主人に見せました。
そこには「ニンニク」などという注文が
大きな文字で書いてあるようでした。
ご主人は笑顔で「わかりましたぁ」と奥に戻り
盛り付けをしました。
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どうやらお隣の方は聴力に障害があるようなんです。
マスターはその方が耳が不自由なのを覚えていて、
そのお客さんは常連さんだと思いますが、
注文を紙に書いて用意していあったわけです。
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なんかホッコリしました。
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では…
●蛇足：
・誰かが危険を冒してでも世界に真実を投げかければ、
世界は静聴してくれると信じよう。
間違ってはいない。後悔することはない。
世の中には、否定的な事実が溢れているけれども、
不可能な夢の神話は、すべての史実より強い。
～～ロバート・フルガム
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松山 眞千
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