優先席あれこれ

 昨今、優先席周囲のマナーがよろしくないと言われることがあります。お年寄りが前に立っても全く譲ろうとしない若者などです。(若くても本当に疲れていて譲りたくないということもあるでしょう、自主性に任されています。お年寄りが座っている人に対して、譲るのが当然だというような感じのことを言っているのを目撃したことがありますが、それもいかがなものかと思ったりします。)
 そんなわけで、優先席を最初から敬遠している人もいるようです。実は私もそんな一人でした。あるとき、友人と電車に乗ったときのことです。「あっ、空いてますね。座りましょう」と言われました。「でも、優先席だよね」と私が言うと、「誰か来たらそのとき譲ればいいじゃん」というのです。なるほど、と思って座りました。
 さて、徐々に優先席の需要(?)が増えているようですね。高齢化の影響でしょうか?先日新聞に書いてありましたが、優先席の座席数も実際に増えているようです。
(横浜市営地下鉄は優先席は無かったそうです。「全てが優先席ですので、車内どこででもお年寄りやお身体の不自由な方に、皆さんが席を譲って頂きたいと思います」と以前横浜市長が言っていたとか?でも、最近は席を譲ってもらえないという高齢者の苦情などがあったなどで、7月に「最優先席」という名前の優先席を新設したとか?)
 ところで、先ほど高齢化と書きましたが、徐々に皆さん年齢を重ねます。当然ですが若い人は席は譲られないと思います。でも、あるとき、席を譲られる年齢が訪れるわけです。電車に乗っていて自分はまだ若いと思っていても「どうぞ、おかけください」と初めて言われる日、すなわち「譲られデビュー」の日がいつかは来ます。そのときに狼狽する方がいるそうです。「自分はまだそんな年ではない」と、かたくなに拒んでしまったりとかするそうです。素直に譲られるまま座ったにしても「そんな年に思われてしまった」とショックを隠せない人がいるそうです。(今日の時点で私はまだ席は譲られたことはありません。)
 また、お年寄りでも、体を鍛えたい(筋力維持)という目的で電車内ではなるべく立つようにしているという方もいらっしゃるようです。そのような方も譲られた場合「いえ、結構です。私は大丈夫です」と断るようです。席を譲ろうとして断られると気まずいことがありますよね。立ち上がった人も再び座らず立ったままだったりと…。
 私が席を譲ろうとしたときに断られることがたまにあります。そういう時は、もう一度丁寧に促して、それでも断られたら、「そうですか、では遠慮せず」とか言いながら、私はあっさりと、もう一度座る場合が多いです。
 お隣の韓国では、儒教がベースにあるためなのか、お年寄りを大切にするそうです。電車でもお年寄りに席を譲る光景をよく見るそうです。日本と比べて、譲られたお年寄りはありがたく座る場合が多いようです。お年が快く譲られることによって、若い人への教育にもなっている、というお話を誰かから聞いたことがあります。譲られ上手でマナーを教えているわけですね。 
 ダラダラと書きましたが、優先席について改めて考えてみる必要がありそうです。
●蛇足:
・「びっくりオニオンスライス」
ある居酒屋で「びっくりオニオンスライス」
…というのを注文したら,
酢メシの上にタマネギが乗っていた。
酢ライス→スライスのつもりか?
「びっくり」が頭に付いている意味が分かった。
でも,なぜか,まあまあ美味しかった。
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松山 眞千
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