「日陰を分けて…」??

先日クリニックの近くの交差点で信号待ちをしている時に、あまりにすごい暑さと日差しで、すぐ近くのお店の店先に避難しました。
そこは、軒先に日陰があり、入り口から店内の冷房が漏れて涼しいのです。
店員さんと偶然目が合い、咄嗟に「すみません、ちょっと日陰を分けて下さい」と言いました。
お店の方は「ええ、どうぞ、暑いですからねぇ」と答えて下さいました。
で、信号が青に変わって、横断歩道を渡りながら、自分の発言「日陰を分けて…」って、ふと変だなと思いました。
普通、日光(日照)は奪うものです。森の植物は光を求めて枝葉を伸ばします。私たち人間も都市部で建物を建てる場合など、時に日照権の争いになったりします。
1分に1平方センチ当たり約2カロリーの熱量を地球上の生き物は奪い合っています。ときに分け与えます。
すると、日陰を分けもらうっていう表現って変かな?と思ったりしつつ、コンビニ着いたので、そこで私のアレコレ思考はストップいたしました。
でも、暑い日には日陰も分けて頂くものかもしれません。
余談ですが、4月に立川にオープンしたIKEAに、つい先日行ってきました。
立川北駅からだだっ広い広場的な通路(まあ幅は20メートル以上) を歩いてゆくのです。
お盆休みでしたので、とっても暑く、車で行けばよかったと後悔しました。
で、歩いてみると、そのだだっ広い広場的な通路の中で、人々がほぼ1列に歩く、約2~3mの部分があります。まるで蟻の隊列の様…。
そこは、つまり、モノレールの影なんです。 モノレールの高架の影が帯状に真直ぐ幅約2~3mでつながっており、ほとんどの人はそこを歩いているのです。
ただ、狭いのです。尾瀬の木道は踏み外すと沼に転落ですが、そこは踏み外すと日光の灼熱地獄です。
向かいから、絶対譲らないぞっていうオーラを出しながら来る人がいると、気弱な私はつい避けて日向に出てしまうのです。
日陰は譲るものでもあるわけです。
では…
●蛇足:
・結婚の楽しみは、墓場まで続く夫婦の会話にある。
~~キェルケゴール(哲学者)
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松山 眞千
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2 Replies to “「日陰を分けて…」??”

  1. 「日陰を分けて」とは、じつにいい言い方だと思いました。
    そのあとに感謝の言葉が「お陰様で」と続くはずだからです。
    「日照」は、《奪われる》という言葉を思い出しますが、
    「日光」は、《与えられる》ものではないでしょうか。
     太陽の観点から言えば、それは義者にも不義者にも、
     富んだ人にも貧しい人にも、公平に与えられています。
     時間と同じく陽の光も人類の誰もが公平に使えるものです。
    とは言え、いろいろ暑い熱いがいっぱいの世の中。
    「日陰は《譲るもの》でもある」というのは、いい言葉ですね。
    TODOさんの《篤い》人柄が出ているようです。

    1. バーソ様
      コメントありがとうございました。
      > そのあとに感謝の言葉が「お陰様で」と続くはずだからです。
      →あっ、そうですよねぇ。気づきませんでした。
       なるほどぉ。
      > TODOさんの《篤い》人柄が
      →いえいえ、恐縮です。
       でも、「あつい」で上手いっ!
      色々と勉強になりました。
      ありがとうございました。
      松山眞千

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