大阪駅で野宿して…(その1)

ちょっと前の話ですが、近所の居酒屋で聞いた話です。
その居酒屋は、最近、ちょくちょく行くようになったのですが、陸橋の脇の角にある目立たない店です。
ですので、知る人ぞ知る、という店で、当然ですが、お客さんは地元の方ばっかりです。
初めて入ったときには、戸惑いました。メニューがないのです。
テキトーにあるものを尋ねて出してもらうという感じです。
値段はリーズナブルですけど…。
で、いつものとおり、サラダ(野菜にキューピーのディップソース バーニャカウダをかけて食べるんですけど…)を食べた後、お料理をおかずに、以前書いたチンご飯を食べ終えて、そろそろ帰ろうかな?と思っていたときです。
(チンご飯については、
http://www.doctors-guide.com/blog/kobushi/2013/10/22/
…をご参照下さい。)
常連のおじさん(私もオジサンなので、旦那さんと呼ぶべきでしょうか??)が、昔話を始めました。
大学生の頃(そのおじさんは還暦前後なので、40年ぐらい前だと思われます。)、春休みに一人で関西方面に旅をしたそうなんです。
青春18きっぷを使ったとか使わなかったとかで、貧乏旅行だったそうです。
ある日は大阪駅で野宿をしたそうです(?寝袋で一晩寝たそうです。)。
その翌朝に、駅(または駅前)に、ある女の人が、待ち合わせをしている感じでずっと立っていたそうです。
何時間もその女の人は立っていたのですが、待ち合わせの相手が現れる様子はなかったそうです。
そこで、その若い頃のおじさんが声をかけたそうです。
「ねえ、いくら待っても来ないだろうけど、もう1時間待つの俺が付き合ってやるよ。
もし、相手が現れなかったら、俺と今日付き合ってくれないか?
東京から来て、大阪のこと全然分からないんだ。」
と言ったそうなんです。
彼としては、引導を渡すとういか、踏ん切りの切っ掛けを作ってあげる目的だったそうです。
彼女は北陸から大阪へ出てきて、美容の専門学校に通っていたけど、卒業して近々実家に帰るので、彼氏にそのことで相談というか、今後のことを話あいたくて会う予定だとのことです。
そして、待つこと1時間。
果たして彼女の待ち合わせ相手の男性は現れませんでした。
約束どおり、彼女は彼のことを連れて大阪の街を案内してくれたそうです。
私は、チンご飯も食べ終わって帰るつもりでしたが、話の続きを聞きたくて、
「おばちゃん、もう1杯」とおかわりをしてしまいました。
(つづく)
●蛇足:
・世の中は、食うて糞して寝て起きて、
 さてそのあとは死ぬるばかりよ。
~~ 一休禅師(1394-1481)
  自由奔放に生きた日本の禅僧。一休さんとして親しまれている。  
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http://www.doctors-guide.com/blog/kobushi/2010/09/23/
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松山 眞千
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2 Replies to “大阪駅で野宿して…(その1)”

    1. 青影さんへ、
      コメントありがとうございました。
      読んでくださっていたのですね。
      来週書くつもりです。
      なお、実は、このお話を書き上げたら、青影さんに投稿しようと思っていました(笑)
      今後とも宜しくお願い致します。
      とど(松山 眞千)

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