裏話 第19話 「笑いと健康」その4~~笑いと運動/代謝

裏面の健康うら話 第19話 
「笑いと健康」その4~~笑いと運動/代謝
(2013年8月作成)
「笑いと健康」第4話の今回は、笑いと運動/代謝との関係についてです。
米国カルフォルニア州にあるスタンフォード大学の精神科医師 ウィリアム・フライ博士によると、20秒間の笑い(大笑い=ゲラゲラ笑い)は…
心拍数増加,血圧上昇,呼吸数増加
…の状態を3~5分持続させるそうです。たとえ、笑い講のように作為的に「わっはっは」と笑う動作をしても、同様の効果があるそうです。
つまり、笑うことには、運動と同じ効果があると考えられています。(なお、いずれ話題にしますが同時に副交感神経の働きも活発になるので、血圧上昇についてはそれほど心配する必要はありません。高血圧の方もどんどん笑いましょう。)
次に、笑いと糖尿病との関係です。国際科学振興財団「心と遺伝子研究会」は、吉本興業とタイアップし2003年2月に、2型糖尿病患者21人に対して次の実験を行いました。
1日目は糖尿病のメカニズムに関する真面目な(楽しくない=つまらない)講演を行いました。
2日目は漫才コンビB&Bのステージで大いに笑ってもらいました。
それぞれ、食前と食後2時間の血糖値を比較したところ、1日目(つまらない講演の後)の血糖上昇幅は、123 mg/dlであったのに対して、2日目(大いに笑った後)は、77 mg/dlでした。両者の差は46 mg/dlでした。大いに笑った後の方が、あまり笑わない場合よりも、血糖上昇幅が小さかったのです。
また、笑うことにより中性脂肪は低下する傾向があるようです。逆に、ストレスがかかると上昇します。(ストレス太りという言葉もありますが、それとの因果関係は定かではありません。)
まとめると、笑いには、ダイエット効果や生活習慣病の予防効果があると期待されています。
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●蛇足:
・運はしばしば扉をたたくが、
 愚者はなかなかそれを中に入れようとしない。
~~ デンマークのことわざ
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松山 眞千
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