3年前のある日の夕方、副都心線に乗っていたときです。
午後4時ごろだったかと思います。
ある駅で電車のドアが開いたときに、「落としましたよ~」という男性の声がしました。
見ると、誰かが落とした物(手帳かサイフのようでした)を持って、若い男性が追いかけています。
落とし主はイヤフォンをしているらしく聞こえていないようです。そのまま,エレベータに乗ってしまいました。
拾ったお兄さんはエレベータの中まで追いかけて、無事手渡すことが出来たようです。
再び私たちの乗っている車輌に乗ろうと、こちらに戻ってきました。
ところが、そこでプシューッっと彼の鼻の前でドアが閉まってしまったのです。
彼を残して電車は発車してしまいました。
しかし、彼のことを同じ車輌の皆が見ていたいました。
誰もが、彼を賞賛し、良いことをしたのに電車に乗り遅れて可愛そうと同情し、そして少し幸せな気分に浸っていました。
お兄さん、ありがとう。
…とここでおしまいにすればいいのに、まだ続きがあります。
私の横に座っていた女子高生2人が「ああ、あの人乗れなかったねぇ」「かわいそ~」と言ったので、つられて思わず私も「そうだよねぇ」と言ってしまったのです。
すると、その2人に「ナニこのオヤジ」って感じで、ジロリと睨まれてしまいました(汗)
●蛇足:
・悪とは何か?
弱さから生ずるいっさいのもの。
~~ニーチェ
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松山 眞千
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