先月ですが、箱根は噴火警戒レベル2になり、
火口周辺警戒になりました。
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5月22日の朝中央線でも、噴火警戒レベルが上昇している人が
私の乗る下り電車の7号車に乗っていました。
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彼の胃の中にあったマグマが食道から咽頭へ上昇して、
西国分寺到着時点で噴火直前の状態だったところに
私が乗り込み、その瞬間、噴火し始めました。
大噴火でした。
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皆その周辺から避難を開始しましたが、
6号車へは貫通扉がなく逃げられません。
8号車へ逃げるためには彼の前を通り
彼が噴出した溶岩をまたがないとなりません。
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しかたなく2分我慢して、国立駅停車時に車外に
出て8号車へ乗り移りました。
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そうゆう人が私以外に2~3人いました。
異動した後、お向かいには私と同様に避難してきた
若い男性が立っていました。
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キャップを斜めにかぶり、カジュアルな格好で、
そのまま仕事にゆくならば、ミュージシャンとか
美容師さんとか飲食関係の仕事かな?という感じです。
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同じ思いをしたのか目があいます。
どちらからともなく「すごかったですね」という
話になりました。
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以下は彼と私の会話です。
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彼「新宿から乗ってきてずっと寝てましたね」
私「そうなんですかぁ。」
彼「ビックリしました」
私「そうですね、
駅で伝えて掃除してもらったほうがいですよね。
どうせ折り返して満員の上り電車になるでしょうから」
彼「そうですね、ノロもまだ流行っているみたいだし」
私「じゃあ、降りる時にでも…」
彼「いやっ、次で降りるので僕が駅員に伝えますよ」
私「お願いします」
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今風の普通の若者ですが思った以上にシッカリしてるなと
感動しました。インフルエンザ流行は報道されていますが、
ノロウイルス流行は医師会からのファックスで
私は知っていましたが、彼の口からそれが出たので、
少し驚きました。
噴火では驚きましたが、ナイスな若者に出会えてよかった
…というちょっといい話でした。
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●蛇足:
・間違っていながら、
しかもそれを認めたがらないとき、
人はついには怒り出す。
~~トーマス・ハリヴァーン
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