ちょっと前の話です。
(すみません、古い話で…。実は書きかけの「下書き」を寝かせていまして、今日書き加えてアップします。)
あらためて、ちょっと前にトヨタの実写版ドラえもんCMで、「免許を取ろう!」というキャッチフレーズがありました。
「すごい、さすがトヨタ!」と感心したと同時に、昔あった「トリルダン」というアレルギー薬のことを思い出しました。
さて、「トヨタ」と「トリルダン」のどちらから書きましょうか…。
まず、「トリルダン」から説明します。一般名は「テルフェナジン」という抗ヒスタミン薬で、つまり花粉症に使われる薬でした。日本では「トリルダン」の商品名で1990年に発売されました。
その時のテレビCMが「花粉症になったらお医者さんに相談しましょう」というものだったのです。
某製薬会社も思い切ったCMを作ったものだと感心しました。
(まっ、隠すこともないので、書きますと「塩野義製薬」だったかと記憶しております。)
その頃よりテレビCMでも、ガンガン商品名を連呼するのではなく、イメージコマーシャル的なものが増えつつあったのですが、それでも「花粉症になったらお医者さんに相談しましょう」とだけ、いうのには少々驚いたのです。
当時、トリルダンのシェアは70%ぐらいだったと記憶しております。
つまり、花粉症で医療機関を受診すると、確実に3人に2人はトリルダンを処方される計算になるわけで、高額のテレビCMを出しても、製薬会社では十分回収できるわけです。
ちなみに、そのトリルダンは様々な副作用があったのと、後継となる同系統の新薬が発売されたために、約10年して発売中止になりました。
で、トヨタの「免許を取ろう!」と訴えるCMですが、最近の若い人の車離れ免許離れに対してだと思います。もし免許を取った人が車を買う場合、(すみません、日本の国内での新車販売に占めるトヨタのパーセントを詳しく知りません。…調べればわかるでしょうけども…)その内の何%かはトヨタの車を買うことになるわけで、たぶんその増分でも十分ペイするんだろうな、トップシェアのメーカーだからできるワザだな、と思ったのです。
それで、昔驚いたトリルダンのコマーシャルを思い出した次第です。私としては重なったワケです。
また今回も長々お付き合いくださりありがとうございました。
●蛇足:
・希望を持って旅をつづけるほうが目的地に到達するよりいい。
真の成功はその労苦にある。
~~ R.L.スティーヴンソン(1850-1894)
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松山 眞千
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