裏話 第22話 「続・薬の自己調節」(前回は「第11話」)~~一緒に飲んでいいの?

裏面の健康うら話 第22話
「続・薬の自己調節」(前回は「第11話」)~~一緒に飲んでいいの?
(2014年8月作成)
たまに「風邪薬を他でもらったので、それを飲んでいる間、こちらの薬は休みました(飲みませんでした)」等と言われる方がいます。これは、正しいことではありません。
「どうして飲むのを休んだのですか?」と尋ねると、「一緒に飲んではいけないかと思って…」とか、「あまり薬が多いのはいけないと思って…」とお答えになります。その自己判断でやめていた当院からの薬が、血圧の薬であったり、脳梗塞予防薬であったりします。それは、とても危険なことで、こちらはヒヤッといたします。
第11話でも書いた通り、自己判断で薬をやめたりしてはいけません。もし、一緒に飲んではいけないのでは?と思ったら、自己判断する前に薬局か医師に相談しましょう。もしくは、別の医療機関からお薬をもらっていて、新しい薬をもらう際には、他の「お薬のリスト」や「お薬手帳」を診察室や薬局で見せましょう。そうすれば、一緒に飲んで良いかどうか教えてもらえます。
また、よくよくお尋ねしてみると、薬を自己調節している方では、薬をたくさん飲みたくないという気持ちが、心の奥底で働いているようです。それは、もっともなことで、そのお気持ちはよく分かります。
しかしながら、今飲んでいる薬は、とても必要なものです。どうしても薬を減らしたい場合には、主治医に相談しましょう(当院の場合は院長に相談してください)。当院でも、基本的には(当たり前のことですが)必要な薬のみ処方するという方針です。
しかし、どうしても薬を減らしたいというご要望があれば、比較的重要度の低いものを選んで、薬を減らす場合もあります。(さきほども書いた通り、当院では必要最小限しか処方していないので、減らせないことの方が多いのですが…)
繰り返しになりますが、「自己判断しない」「1人でクヨクヨ悩まない」ということが、薬を飲む上で、とても大切なことです。気軽に尋ねるようにしましょう。
最後に話は変わりますが、薬を続けることが必要な病気もあれば、そうでない病気もあります。頭痛やめまいで受診されている方の一部には、「薬や通院なしで、症状の無い生活がゴールです。」と常々ご説明しています。これが頭痛やめまいに対する当院の基本方針です。
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●蛇足:
・どんな社員教育より,
適切なテーマを決めることが良い商品を生み,
社員を教え,はぐくんでくれる。
~~林原 健
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松山 眞千
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